こんにちは!冬が近づいてくると、スタッドレスタイヤ選びで頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。
特に、国内タイヤメーカーのトップを走るヨコハマの「アイスガード7(IG70)」とブリヂストンの「ブリザックVRX3」は、どちらも高性能で人気が高いため、「結局どっちを選べばいいの?」と迷ってしまいますよね。
私も毎年、お客様から「どっちがいいの?」という質問をたくさんいただきます。
正直なところ、どちらも素晴らしいタイヤなので、一概に「こっちが絶対にいい!」とは言えないんです。
でも安心してください。
今回の記事では、両タイヤの性能を徹底的に比較して、あなたの使い方に合った最適な一本を見つけるためのヒントをたっぷりお伝えします。
スタッドレスタイヤは、あなたとご家族の命を守る大切な装備です。
価格だけで選ぶのではなく、使用環境や運転スタイルに合った最適な一本を選ぶことが、安全で快適な冬のドライブにつながります。
氷上・雪上性能の具体的な比較データ
静粛性、乗り心地、寿命における違い
あなたの使い方に合ったタイヤの選び方
約2万円の価格差をどう考えるべきか
それでは、早速見ていきましょう!
アイスガード7とVRX3の基本スペック比較
まずは、両タイヤの基本情報を整理しておきましょう。
ヨコハマ アイスガード7(IG70)の特徴
アイスガード7は、ヨコハマタイヤが誇るスタッドレスタイヤの最新モデルです。
開発コンセプトは「氷に効く」「永く効く」「雪に効く」の3つ。
主要技術
オレンジオイルS:ゴムのしなやかさを長期間維持し、約4年後も性能低下が少ない
クワトロピラミッド グロウンサイプ:50%摩耗時でもエッジ効果を維持
性能向上データ(アイスガード6比)
氷上加速:15%向上
氷上旋回:7%向上
雪上制動:3%向上
価格帯:215/60R16サイズで4本セット約83,720円(2025年11月時点)
ブリヂストン ブリザックVRX3の特徴
VRX3は、「絶対王者」と称されるブリザックブランドの最新モデル。北海道・北東北主要5都市での装着率が24年連続No.1という圧倒的な信頼性を誇ります。
主要技術
ロングステイブルポリマー:時間が経ってもゴムの柔らかさを維持
新トレッドパターン:ブロック剛性を高め、氷への食い込みを強化
性能向上データ(VRX2比)
摩耗ライフ:17%向上
効き持ち:向上
価格差について
同じようなサイズで比較すると、VRX3はアイスガード7より約2万円高いというのが一般的です。この価格差をどう考えるかが、選択の大きなポイントになりますね。
氷上性能の違い|ブレーキ・加速・旋回を徹底比較
スタッドレスタイヤで最も重要なのが、凍結路面での性能です。ここでは両タイヤの氷上性能を詳しく見ていきましょう。
氷上ブレーキ性能:VRX3が優位だが、アイスガード7も十分高性能
VRX3の強み
VRX3は氷上ブレーキ性能において、従来モデルから20%も向上しています。これは業界トップクラスの数値です。
フレキシブル発泡ゴムが氷上の水膜を強力に除去することで、タイヤが氷に直接密着。まるで路面に吸い付くような感覚で、制動距離を大幅に短縮します。
実際に使ったユーザーからは「信号が赤に変わっても余裕を持って止まれる」「坂道の下りでも安心感がある」という声が多く聞かれます。
アイスガード7の実力
一方、アイスガード7も決して負けていません。従来モデルから14%の向上を達成し、VRX3に肉薄するレベルです。
注目すべきは、滑り出しの特性です。VRX3はグリップの限界が高い分、限界を超えると急に滑り出す傾向があります。対してアイスガード7は、滑り出しがマイルドでコントロールしやすいという特徴があります。
運転に慣れていない方や、ご家族が運転される場合は、この「予測しやすい挙動」が大きな安心材料になりますね。
技術的な違い
VRX3の水膜除去メカニズム
マイクロテクスチャーが装着初期から水膜を効率よく除去
新トレッドパターンが氷の凹凸をしっかり掴む
アイスガード7の水膜除去メカニズム
クワトロピラミッド グロウンサイプが50%摩耗後もエッジ効果を維持
ダブルエッジマイクログルーブが装着初期から水膜を排水
どちらも最新技術を駆使していますが、アプローチの仕方が少し違うんですね。
氷上での加速・旋回性能
アイスガード7は氷上加速で15%向上、氷上旋回で7%向上という数値を達成しています。
VRX3も同様に高い性能を誇ります。
実際の走行では、VRX3は「ガッチリ路面を掴む感覚」、アイスガード7は「スムーズに滑り出す感覚」という違いがあると言われています。
雪上性能の違い|新雪・圧雪・ベチャ雪での挙動
氷上性能と同じくらい大切なのが、雪上での性能です。ただし一口に「雪道」と言っても、フカフカの新雪、踏み固められた圧雪、水分を多く含んだベチャ雪など、状況はさまざまです。
新雪での性能:アイスガード7が優位
アイスガード7は「アイスガード史上最大のエッジ量」を持つ新設計のトレッドパターンを採用しています。
IN側には傾きの異なる複数の横溝、センター部とOUT側にはジグザグの縦溝を配置。これにより、柔らかい新雪をしっかりと掴んで前へ進む力を生み出します。
朝起きたら一面の銀世界!というシーンでも、アイスガード7なら安心してスタートできますね。
圧雪路での性能:VRX3が安定感
対してVRX3は、固く締まった圧雪路での安定感に定評があります。
発泡ゴムの吸水性能は、圧雪と氷が混じった路面でも効果的に機能し、高いグリップ力を維持します。新トレッドパターンのブロック剛性の高さも、圧雪路での走行安定性に寄与しています。
スキー場へ向かう山道など、長時間圧雪路を走る場合は、VRX3の安定感が頼りになります。
ベチャ雪での性能:アイスガード7の排水性
水分を多く含んだベチャ雪は、タイヤと路面の間に水の層ができやすく、グリップ力が低下しがちです。
アイスガード7は優れた排水性能により、シャーベット状の雪でも安定した走行が可能です。複数の横溝が効率よく水と雪を排出してくれます。
カーブでの操作性
アイスガード7の特徴
滑り出しの感覚が把握しやすく、滑ってもグリップがすぐに戻る
VRX3の特徴
操作に敏感に反応するため、慣れたドライバー向き
どちらも高性能ですが、運転のしやすさではアイスガード7、限界性能の高さではVRX3という傾向があります。
快適性の違い|静粛性・乗り心地・疲労軽減
安全性能と同じくらい大切なのが、日常使いでの快適性です。特に毎日の通勤で使う場合、静粛性や乗り心地は無視できません。
走行音(ロードノイズ):アイスガード7が圧倒的に静か
スタッドレスタイヤ特有の「ゴーッ」というロードノイズ、気になりますよね。
アイスガード7は静粛性をコンセプトのひとつに掲げており、走行音が大幅に抑えられています。新設計のパターンによりノイズが低減され、都市部での走行はもちろん、高速道路での長距離移動でも耳障りな音が少なく、車内の会話や音楽を快適に楽しめます。
夏タイヤと比べても遜色ないレベルの静かさで、「スタッドレスに履き替えたことを忘れるくらい」という評価も聞かれます。
VRX3も従来モデルから静粛性は改善されていますが、氷上性能を最優先しているため、ノイズ面ではアイスガード7に一歩譲ります。
ただし、雪道ではむしろ音が少ないと感じるユーザーもいます。
毎日の通勤で使うなら、間違いなくアイスガード7の方が快適です。
乗り心地・振動吸収性:アイスガード7がマイルド
路面からの振動が少ないことは、運転手だけでなく同乗者の快適性にも直結します。
アイスガード7は、ゴムの柔らかさを適切に調整し、振動吸収性を高めています。市街地の段差や高速道路の継ぎ目など、路面からの細かな揺れを感じにくく、ストレスの少ない走行が可能です。
お子さんを乗せてスキー場へ行く場合など、長時間の移動でも快適に過ごせるのは大きなメリットですね。
VRX3は、氷上でのグリップ力を優先しているため、振動吸収性という点ではアイスガード7と比較してやや硬さを感じることがあります。ただし、その分路面の状況をダイレクトに伝える特性があり、運転の感覚を重視するドライバーには好まれます。
長距離運転での疲労度
長距離ドライブでは、走行音や振動が積み重なり、疲労の原因となります。
アイスガード7は静かで振動も少ないため、長距離を走っても疲れにくい設計です。冬の旅行や帰省など、長時間移動の機会が多い方にとって、この快適性は大きなメリットです。
VRX3は、走行音や振動の面ではアイスガード7にやや不利な点がありますが、その分「どんな状況でもしっかり止まる」という絶対的な安心感を提供します。疲れにくさよりも、安全性を最優先する方にとっては、VRX3が最適な選択肢です。
効き持ちと寿命の比較|4年使える?コスパは?
スタッドレスタイヤは高額な投資だからこそ、長く使えるかどうかは重要なポイントです。
VRX3の「効き持ち」:4年後も高性能を維持
VRX3の最大の売りは、その効き持ちの良さです。
フレキシブル発泡ゴムは、タイヤが摩耗しても内部から新しい気泡が次々と表面に現れる構造になっています。このため、氷上の水膜を除去する能力が落ちにくく、メーカーは「4年使用後も性能が落ちにくい」と謳っています。
実際に、多くのユーザーが「摩耗してもグリップ力が落ちにくい」と評価しています。
さらに、新トレッドパターンによる均一摩耗設計で、摩耗ライフがVRX2比で17%向上。経済性にも貢献します。
アイスガード7の「永く効く」性能
アイスガード7も負けていません。「オレンジオイルS」配合により、ゴムのしなやかさを長期間維持する効果があります。
約4年後も摩擦力の低下が少ないという実績があり、一般的なスタッドレスタイヤの寿命である3〜4年を十分にカバーします。
寿命を左右する要因
ただし、どちらのタイヤも実際の寿命は使用条件やメンテナンスに大きく左右されます。
ユーザーレビューには「VRX3でも2シーズンで終わった」という意見もあり、走行距離や路面状況、空気圧管理、タイヤローテーションの有無などが影響します。
タイヤを長持ちさせるポイント
5,000km走行ごとのタイヤローテーション
直射日光を避けた適切な保管
夏タイヤへの履き替え
これらを徹底すれば、どちらのタイヤも4年程度は安心して使えるでしょう。
あなたに合うのはどっち?使用シーン別の選び方
ここまでの比較を踏まえて、具体的にどんな方にどちらのタイヤが合うのか、シーン別に見ていきましょう。
通勤メインで使う方 → アイスガード7がおすすめ
こんな方に最適
市街地の走行が中心
静かで快適な車内空間を重視したい
燃費も気になる
市街地の通勤では、除雪が行き届いた乾燥路面やウェット路面を走る時間が長くなります。こうした環境では、アイスガード7の静粛性と転がり抵抗の低さが大きなメリットになります。
高速道路での通勤がある方も、長距離走行での快適性からアイスガード7がおすすめです。
頻繁に凍結路・山道を走る方 → VRX3がおすすめ
こんな方に最適:
凍結しやすい峠道を通勤で使う
北海道や東北など豪雪地域に住んでいる
絶対的な安心感を求めたい
山間部の凍結路や圧雪路を頻繁に走る場合、VRX3の圧倒的な氷上性能が頼りになります。
「どんな状況でもしっかり止まる」という安心感は、万が一の際にあなたとご家族の命を守ることにつながります。
バランス重視の方 → アイスガード7がコスパ◎
こんな方に最適
予算を抑えたい(約2万円の差は大きい)
総合的な満足度を求めたい
多くの方が該当するのが、このバランス重視のパターンではないでしょうか。
アイスガード7は、氷上・雪上性能がVRX3に肉薄しつつ、快適性では明確に優位。そして約2万円安い。この総合力の高さが、アイスガード7の大きな魅力です。
浮いた2万円を、次回のタイヤ購入資金に回したり、冬用ワイパーやスタッドレス用のホイールに投資したりできますね。
運転スキル別の推奨
初心者・運転に不慣れな方 → アイスガード7(予測しやすい挙動、滑り出しがマイルド)
ベテランドライバー → VRX3(限界性能を引き出せる、ダイレクトなフィードバック)
運転スキルによっても、最適なタイヤは変わってきます。ご家族が運転される場合は、全員の運転レベルを考慮して選びましょう。
まとめ|後悔しないスタッドレスタイヤ選びのポイント
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!最後に、ポイントをまとめておきますね。
アイスガード7とVRX3、結局どっちがいい?
結論から言うと、多くの方にはアイスガード7をおすすめします。
その理由は
圧倒的に優れた静粛性と快適性
約2万円安いという価格メリット
十分な耐久性(約4年使用可能)
ただし、以下のような方にはVRX3が最適です
頻繁に凍結路・山道を走る
価格よりも安心感を重視したい
北海道や東北など豪雪地域に住んでいる
タイヤ選びで大切なこと
どちらのタイヤを選ぶにしても、以下の点を忘れないでください
1. タイヤサイズの確認 車両に適合するサイズを必ず確認しましょう。運転席ドアの開口部にステッカーが貼ってあります。
2. 走行エリアの路面状況を把握 あなたが主に走る道路の冬の状況を考えて選びましょう。
3. 求める性能の優先順位を明確に 氷上性能、静粛性、価格など、何を最優先するかを決めておくと選びやすいです。
4. 適切なメンテナンス どんなに高性能なタイヤも、メンテナンス次第で寿命が変わります。月1回の空気圧チェックは必須です。
最後に
この記事が、あなたのタイヤ選びの参考になれば嬉しいです。安全運転で、楽しい冬をお過ごしください!


